禁煙外来
喫煙は健康に悪いというのは多くの方が意識していると思いますが、具体的にはタバコの成分のうち、一酸化炭素、ニコチン、タールの3つが有害物質であるとされています。
これらは血中の酸素飽和度を低下させたり、依存症、がんを引き起こす要因とされています。
また呼吸器にも悪影響があり、喘息を悪化、肺がん、慢性閉塞性肺疾患(COPD)など様々な病気を引き起こしてしまいます。
治療としての禁煙
禁煙は強い意志があればできるというものでもありません。上記のように、ニコチンという依存性の高い成分のため、医師だけでコントロールし禁煙をするということはとても難しいことです。
そこで、まず喫煙を依存症の1つとしてとらえ、治療していくと考えましょう。
- タバコをやめたいけれどやめられない
- 何度も禁煙に挑戦したが、続かなかった。
- 咳や息苦しさがありタバコをやめたい
- 持病の悪化、家族の健康などを考えてやめたい
さまざまな理由から禁煙をしたいという方は、当クリニックの禁煙外来でチャレンジしてみませんか。
保険適用の禁煙外来
禁煙外来は以下の条件を満たす場合には保険適用となります。
- いますぐに禁煙をしたい
- ニコチン依存度を測るスクリーニングテスト(TDS)で5点以上
- ブリンクマン指数(1日あたりの喫煙本数×喫煙年数)が200以上
- 禁煙外来を受けることに文書による同意がある
上記を満たさない場合でも、禁煙したい方は自費にて治療が可能です。
ニコチン依存症を診断するテスト(TDS)
はい:1点/いいえ:0点
Q1 | 自分が吸うつもりよりも、ずっと多くタバコを吸ってしまうことがありましたか。 |
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Q2 | 禁煙や本数を減らそうと試みて、できなかったことがありましたか。 |
Q3 | 禁煙したり本数を減らそうとした時に、タバコが欲しくてたまらなくなることがありましたか。 |
Q4 | 禁煙したり本数を減らそうとした時に、次のどれかがありましたか。 ・イライラ ・神経質 ・落ち着かない ・集中しにくい ・憂うつ ・頭痛 ・眠気 ・胃のむかつき ・脈が遅い ・手の震え ・食欲または体重の増加 |
Q5 | 「4」でうかがった症状を消すために、またタバコを吸い始めることがありましたか。 |
Q6 | 重い病気にかかった時に、タバコはよくないとわかっているのに吸うことがありましたか。 |
Q7 | タバコのために自分に健康問題が起きているとわかっていても、吸うことがありましたか。 |
Q8 | タバコのために自分に精神的問題※が起きているとわかっていても、吸うことがありましたか。 |
Q9 | 自分はタバコに依存していると感じることがありましたか。 |
Q10 | タバコが吸えないような仕事やつき合いを避けることが何度かありましたか。 |
※禁煙や本数を減らした時に出現する離脱症状(いわゆる禁断症状)ではなく、喫煙することによって神経質になったり、不安や抑うつなどの症状が出現したりしている状態。
禁煙外来の治療の流れ
保険適用の禁煙外来では12週間で5回の診療を行います。
初回診察
まず初めに禁煙外来にお越しいただきましたら、保険適用できるかのスクリーニングチェックを行います。
呼気に含まれる有害物質の濃度測定をしながら、禁煙開始日を医師と決めてまいります。
禁煙補助のためのお薬を処方しますので、その特徴や使い方をご説明いたします。
禁煙開始
禁煙補助薬の内服を始めてから1週間後を目安に禁煙を開始します。
通院2~4回目
初めての診察からそれぞれ2、3、4週後に受診していただき、禁煙状況の確認を致します。
禁煙治療でのご相談や質問などしていただきながら、医師からも適切にアドバイスいたします。
通院5回目
初診から12週間後に最後の診察を行います。
この先も禁煙を続けていくためのアドバイスなどご案内いたします。
喫煙されている方はいろいろな理由で禁煙を考えている場合が多いですが、なかなか一人の力で禁煙を達成することはむずかしいものです。
ぜひ、当クリニックの禁煙外来を利用し、一緒に禁煙達成を目指してみましょう。
すこやかな呼吸を取り戻すためにがんばりましょう。
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